魔法のいらないシンデレラ
帰りも和樹が車で瑠璃を送り届ける。
行きとは違って、色々と会話をしているうちに、あっという間に到着した。
車を停めた和樹が先に降り、助手席のドアを開けて瑠璃に手を貸す。
「じゃあ、またな」
「うん、ありがとう!」
瑠璃が笑顔でお礼を言うと、和樹は一瞬動きを止めた。
そして急いで車に戻ると、一気に走り出す。
バックミラーで瑠璃の姿が見えなくなったことを確認すると、はあーと脱力した。
(なんなんだよ、もう。あの無邪気な笑顔)
皮肉なもので、別れた途端、瑠璃は自分に優しく笑いかけてくれる。
(瑠璃のことは諦めるって心に決めたのに。出来るのか?俺)
山にこもって修行しようかと、本気で考え始める和樹だった。
行きとは違って、色々と会話をしているうちに、あっという間に到着した。
車を停めた和樹が先に降り、助手席のドアを開けて瑠璃に手を貸す。
「じゃあ、またな」
「うん、ありがとう!」
瑠璃が笑顔でお礼を言うと、和樹は一瞬動きを止めた。
そして急いで車に戻ると、一気に走り出す。
バックミラーで瑠璃の姿が見えなくなったことを確認すると、はあーと脱力した。
(なんなんだよ、もう。あの無邪気な笑顔)
皮肉なもので、別れた途端、瑠璃は自分に優しく笑いかけてくれる。
(瑠璃のことは諦めるって心に決めたのに。出来るのか?俺)
山にこもって修行しようかと、本気で考え始める和樹だった。