魔法のいらないシンデレラ
窓際のソファ席に案内され、改めて名刺を受け取ったあと、青木は、早速ですが…と身を乗り出す。
「古谷様からお話は?」
「ええ、少しうかがいました。ホテルのパンフレットに載せるお写真のことですわね?」
「さようでございます。こちらが現在の当ホテルのパンフレットです。そしてこちらは、外国人のお客様向けのものです」
「拝見しても?」
「もちろんです。どうぞご覧ください」
まず佐知が手に取り、瑠璃にも見せてくれる。
ホテルの建物全体の写真や、客室、レストラン、施設の写真が主だった。
「そちらは、総合的なパンフレットでございます。そしてこちらは、それぞれ詳しいご案内のパンフレットです。客室のご案内、レストランのご案内、ウェディングパンフレット、宴会プランのパンフレット、フィットネスクラブのご紹介、会議や、ビジネス向けのパンフレット…」
青木は次々とテーブルに縦長の冊子を並べていく。
「そして最後にこちらは、2ヶ月おきに発行している季節のお便りでございます」
瑠璃は、それを手に取ってみる。
表紙にきれいな桜の写真、中を開くと、レストランのお花見プランやストロベリーフェアなどのメニュー、そして季節のイベントとして、着物の着付けと記念撮影プラン、茶道体験などもあった。
「まあ、すてき!おば様見て」
「あらほんと。こんなに色々と楽しい催しがあるのね。全然知らなかったわ」
すると青木は、真剣な顔で頷いた。
「そうなんです。色々と企画しましても、なかなか皆様に知られておらず…わたくしどものPRの仕方が問題かと。それも含めまして、色々と1から見直すことになりました。皆様に本日相談させて頂きたいのは、まず先日のフォトコンテストでの古谷様の作品を、パンフレットに採用させて頂きたいこと、それから…」
少しためらってから青木は続けた。
「古谷様からお話は?」
「ええ、少しうかがいました。ホテルのパンフレットに載せるお写真のことですわね?」
「さようでございます。こちらが現在の当ホテルのパンフレットです。そしてこちらは、外国人のお客様向けのものです」
「拝見しても?」
「もちろんです。どうぞご覧ください」
まず佐知が手に取り、瑠璃にも見せてくれる。
ホテルの建物全体の写真や、客室、レストラン、施設の写真が主だった。
「そちらは、総合的なパンフレットでございます。そしてこちらは、それぞれ詳しいご案内のパンフレットです。客室のご案内、レストランのご案内、ウェディングパンフレット、宴会プランのパンフレット、フィットネスクラブのご紹介、会議や、ビジネス向けのパンフレット…」
青木は次々とテーブルに縦長の冊子を並べていく。
「そして最後にこちらは、2ヶ月おきに発行している季節のお便りでございます」
瑠璃は、それを手に取ってみる。
表紙にきれいな桜の写真、中を開くと、レストランのお花見プランやストロベリーフェアなどのメニュー、そして季節のイベントとして、着物の着付けと記念撮影プラン、茶道体験などもあった。
「まあ、すてき!おば様見て」
「あらほんと。こんなに色々と楽しい催しがあるのね。全然知らなかったわ」
すると青木は、真剣な顔で頷いた。
「そうなんです。色々と企画しましても、なかなか皆様に知られておらず…わたくしどものPRの仕方が問題かと。それも含めまして、色々と1から見直すことになりました。皆様に本日相談させて頂きたいのは、まず先日のフォトコンテストでの古谷様の作品を、パンフレットに採用させて頂きたいこと、それから…」
少しためらってから青木は続けた。