敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「なんと、弓ですか……! なるほど、我が国で古くより弓術が盛んなのはどうしてかとよく疑問に思っておりましたが、原点はそこだったのですね」
アドランス王国との戦でも、俺の騎射が決定打となっている。俺の弓術の腕を正確に知るハウイットの表情は明るい。
とはいえ、此度俺が射止めるのは幾千もの火球だ。不安がないと言えば嘘になるが、俺がしくじれば我が国のみならず大陸中が降り注ぐ火球を浴びて焦土と化す。
……なんとしてもやってみせる!
「フッ。気負わずいつも通り射ればよろしいのですよ。弓で殿下の右に出る者はおりませんからね。殿下が挑んで駄目ならば、ここで滅びを迎えるのが大陸の運命だったというだけの話です」
決意を滲ませる俺を見て、ハウイットも腹は括ったようにあっけらかんと言った。口にはしないが、ハウイットのこういうところに何度救われてきたかしれない。
「ハッ! そんな事態には俺がさせん。まぁ、任せておけ」
アドランス王国との戦でも、俺の騎射が決定打となっている。俺の弓術の腕を正確に知るハウイットの表情は明るい。
とはいえ、此度俺が射止めるのは幾千もの火球だ。不安がないと言えば嘘になるが、俺がしくじれば我が国のみならず大陸中が降り注ぐ火球を浴びて焦土と化す。
……なんとしてもやってみせる!
「フッ。気負わずいつも通り射ればよろしいのですよ。弓で殿下の右に出る者はおりませんからね。殿下が挑んで駄目ならば、ここで滅びを迎えるのが大陸の運命だったというだけの話です」
決意を滲ませる俺を見て、ハウイットも腹は括ったようにあっけらかんと言った。口にはしないが、ハウイットのこういうところに何度救われてきたかしれない。
「ハッ! そんな事態には俺がさせん。まぁ、任せておけ」