敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
それはなに? 殿下が土いじりをすると言っている!?
キョトンと見上げる私に、殿下はセルリアンブルーの瞳を細くして白い歯をこぼす。
「あいにくと園芸の経験はないのだがな。だが、君と一緒ならさぞ楽しかろう」
真っ直ぐに私を見つめる瞳の温度にそわそわした。
「と、すまない。さすがにそろそろ朝議に行かねばならん。君は? 一緒に戻るか?」
「……いえ。よろしければ、私はもう少しお庭を見せていただきたいです」
「そうか。アニータに声をかけておこう。では、また明日の朝食で……あぁ、そうだ。明日は乗馬服で来てくれ。食べたらすぐに出たい」
「は、はい」
よくわからないが言われたまま頷くと殿下がフッと笑む気配がして、おもむろに顔を上げる。
「今日のドレス、とてもよく似合っている。明日の乗馬服も楽しみだ」
殿下の手がそっと頭に乗り、サラリと髪を撫でる。指先が微かに耳朶を掠め、反射的にビクンと体が震えた。
「では、いってくる」
「あ。いってらっしゃいませ」
キョトンと見上げる私に、殿下はセルリアンブルーの瞳を細くして白い歯をこぼす。
「あいにくと園芸の経験はないのだがな。だが、君と一緒ならさぞ楽しかろう」
真っ直ぐに私を見つめる瞳の温度にそわそわした。
「と、すまない。さすがにそろそろ朝議に行かねばならん。君は? 一緒に戻るか?」
「……いえ。よろしければ、私はもう少しお庭を見せていただきたいです」
「そうか。アニータに声をかけておこう。では、また明日の朝食で……あぁ、そうだ。明日は乗馬服で来てくれ。食べたらすぐに出たい」
「は、はい」
よくわからないが言われたまま頷くと殿下がフッと笑む気配がして、おもむろに顔を上げる。
「今日のドレス、とてもよく似合っている。明日の乗馬服も楽しみだ」
殿下の手がそっと頭に乗り、サラリと髪を撫でる。指先が微かに耳朶を掠め、反射的にビクンと体が震えた。
「では、いってくる」
「あ。いってらっしゃいませ」