23時の王子様とのホワイトデー
「颯、女の子産まれたら溺愛しそうだね」
「まあな、俺の女だからな」
颯は、カートに、クマ柄と、ウサギ柄の新生児用の洋服を放り込む。
私は、俺の女という言葉が可笑しくて、一人でクスクスと笑う。
「じゃあ、男の子産まれたら、私の彼氏だね」
「それはダメ。美弥の男は、俺一択」
「え、そなの?!」
「当たり前だろが、誰が、他の男作っていいなんて言ったんだよっ」
(なんて、無茶苦茶な……)
思わず目を見開いた私を眺めながら、颯が、拗ねた顔をした。
「颯?どしたの?」
「なんでも……ねぇよ」
最近、颯は、こうやって時々拗ねることがある。決まって赤ちゃんの話をしている時なのだが、理由が分からない。
「そろそろ、お会計いく?」
既にカートは、大量のオムツに新生児用の布団が2組、ミルク缶に哺乳瓶が20本入っていて、溢れそうになっている。
「まあな、俺の女だからな」
颯は、カートに、クマ柄と、ウサギ柄の新生児用の洋服を放り込む。
私は、俺の女という言葉が可笑しくて、一人でクスクスと笑う。
「じゃあ、男の子産まれたら、私の彼氏だね」
「それはダメ。美弥の男は、俺一択」
「え、そなの?!」
「当たり前だろが、誰が、他の男作っていいなんて言ったんだよっ」
(なんて、無茶苦茶な……)
思わず目を見開いた私を眺めながら、颯が、拗ねた顔をした。
「颯?どしたの?」
「なんでも……ねぇよ」
最近、颯は、こうやって時々拗ねることがある。決まって赤ちゃんの話をしている時なのだが、理由が分からない。
「そろそろ、お会計いく?」
既にカートは、大量のオムツに新生児用の布団が2組、ミルク缶に哺乳瓶が20本入っていて、溢れそうになっている。