逃すもんか
仲間
オレはその日の夜、中島さんに電話した。

〜…〜…
「ハイ! 大崎さん?」

「こんばんは。今、話し大丈夫?」

「ハイ!北野さんと平岡さんの事ですよね!」

「そうそう。いや〜ビックリしたね。
正式なプロポーズもまだなのに、結婚式は4/20だって聞いて、腰抜けるかと思ったわ〜」

「本当に私もバーベキューのあとの急展開に驚きました。
でも…北野さんが私にランチ食べながら話しをしてくれたんですけど…
幸せそうな顔をして話してくれたので、私は嬉しかったです。」

「そうかあ。北野さんが幸せそうなら、良かった。
それにしてもお父さん達のラグビー繋がりにはビックリしたよな」

「はい。まさかそんな偶然があるの?って思いましたもん。」

「平岡さんのご家族も北野さんのご家族も仲良くやっていきそうだよね。
バーベキューの人数が増えるね」

「はい。弟の誠二さんの試合観戦も人数が多くなりそうですね! ふふふ。」

「それでさ〜、平岡さんと北野さんの婚約のお祝いに食事したいなぁって思ったんだよね。」

「そうしましょう! 4人にします?芽生ちゃんと細野さんも一緒に6人?」

「う〜ん。まだ会社にも報告してないから4人にしない?」

「そうですね。いつにします?」

「結婚式の日取りが決まって、バタバタするのかなぁ? 平日の会社帰りにした方がいいのかな?」

「じゃあ、明日そっと北野さんに都合を聞いてみますね。」

「うん。悪いけどそうしてもらえる?
あ、あと食事はあのイタリアレストランの個室が空いてたらあそこにしようと思う。」

「そうですね。個室ならゆっくり話しもできますもんね!」

「ああ。じゃあ中島さん宜しく頼みます」

「ハイ。また明日このぐらいの時間に大崎さんに電話しますね。」

「うん。ヨロシク。じゃあ おやすみ」

「おやすみなさい。」ピッ!
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