逃すもんか
運命の寄り道2
ゆかりside
北野さんと平岡さんからは、幸せオーラが半端ないくらい出ていた。
こちらまで、幸せなフワフワと優しい気持ちになった。
今日の食事会の代金は全て大崎さんが支払っていた。
私もこっそり大崎さんに半分払うと言ったが、聞いてもらえなかった。
【男のプライド】?もあるのかもしれないので、ありがたくご馳走になる事にした。
レストランラン前で別れて、大崎さんは私をいつもの様にアパートまで送ってくれるので、2人で駅へ向かう。
「大崎さん。
いつも送ってもらって、ありがとうございます。」
「ん?大丈夫だよ。中島さんの最寄駅からアパートまで21時過ぎると結構道が暗いから危ないし」
「はい。夜20時くらいには商店街のお店も閉まってるところが多いので、大崎さんには反対方向で申し訳ないですが、送ってもらうと安心できます。
それと、今日は私までご馳走になりありがとうございました!」
「いいえ、どういたしまして。
反対方向っていってもそんなに遠くないから、気にしなくても良いからね。」
「はい。夜遅く帰宅する時は、お言葉に甘えてそうさせていただきますね。」
「うん。そうしてくれると俺も安心だからさ」