逃すもんか
「あの大崎さん、あそこの公園で何か飲みながらお話ししませんか?」
「え、ああ…そうだね。自販機で買おうか」
公園入口の自販機で飲み物を買い、ベンチに腰掛ける。
「ふぅ〜」
「どうしたの中島さん。気分悪くなった?」
「いいえ!お酒は飲んでませんので、大丈夫です。
大崎さん!」思ったより大事になったゆかり。
「え、なに? 突然大声になるからびっくりした〜」と少し溢したミネラルウォーターを払っている史弥。
「すみません。」
「うん。大丈夫。 ん?中島さん何かオレに話しがあった? 実はオレも話しがあるんだ。中島さんの話から聞かせてくれる?」
「はい…。あのですね…私の…話しは〜
大崎さんはいつも温かく私を受け入れてくれる人だし、
普通に言った事でも、〈笑いのツボ〉って言って楽しそうに笑ってくれる。
大人な感じで安心できて信頼でき人だから
大崎さんに彼氏になって欲しいんです!!!」と
一気に早口ぎみに史弥に伝えた。