逃すもんか
大きなフライパンで炒め始めた史弥さん。
フライパンを振る姿も慣れている。
「油が跳ねて怖いなら鍋でもいいと思うよ。
オレも最初は油が跳ねるのが怖かったから、最初の頃はそうしてたんだ」
「ふむ…なるほど。でも私はあんまり怖くないから大丈夫です!」
「クク。それなら良かったわ〜。
やっぱりオレの〈笑いのツボ〉だなゆかりは…
肉が全体に色が変わったらたけのこを入れて、
たけのこは火が通ってるから油がからんだら、ピーマンと赤パプリカを入れる。」と丁寧に教えてくれる史弥さん。
あっという間に青椒肉絲の出来上がり。
「じゃあ、タッパーに入れるけどどのくらいの量がいいかな? このくらいかな?」
「史弥さん、それだと多いです。」
「そう? じゃあこのくらいかな?」
「はい。」と3つのタッパーに入れてくれた。
夕飯のおかずにちょうどいい量だった。
史弥さんも大きめのタッパーに1つ入れた。
残りはお皿へ。
「史弥さん。今の青椒肉絲って材料費は1,000円くらい?」
「うん。そうだなぁ。調味料も入れてそのくらいかな」
「安い!」