逃すもんか
その日もゆかりのアパートまで送って行った。

「なぁゆかり。来月のオレの誕生日がある週末にネズミーランドへ行かないか?」

「行きたい!私、コッチへ来てから1回しか行ってないんですよ〜。」

「うん。じゃあそうしような。日にちはまた相談しよう。」

「はい!」

「ゆかり、ですますになってるぞ。」

「ああ。すみ……ごめんね」
アパートの前に着き、ゆかりの頭を撫でる史弥。

「じゃあ明日は会えないけど電話するから。」

「うん。フランス語頑張ってね!送ってくれてありがとう。」
とお互いバイバイと手を振って史弥は帰って行った。

ゆかりは、史弥への誕生日プレゼントを何にしようかと、考えた。
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