逃すもんか
昼メシに弁当を持ってきたので、パートのおばさん3人がオレの弁当を覗きにきた。

「大崎くん。自分でお弁当作ってきたの?どれ〜」

「もしかして、初めて作ったの?」

「はい…」

「おばさんね、たくさんミカン持ってきたから、
田村くんと大崎くんにもあげるよ。ハイ。」

「ありがとうございます。いただきます。」とお礼をすると、

「だって、大崎くんはウチの孫みたいもんだもん。」

とにぎやかにテーブルから畳コーナーへ戻っていった。
< 15 / 268 >

この作品をシェア

pagetop