逃すもんか
授業が終わり、先生ともお話してみた。

そこへ、史弥さんが授業が終わって初級コースに顔をだした。

「ゆかり。あ、先生お久しぶりです。」

「大崎さん。お元気ですか?」

「はい。この通り元気です。」

「中島さんは大崎さんとお付き合いされてるんですか?」

「はい。」

「そう。ここの教室はカップ誕生が多いのよね〜
大崎さんの先輩の田村さんもそうだったし。」

「はい。田村先輩とは、今でも月に一度は必ず連絡してます。奥さんもお子さんも元気にしてます。」

「そう。素晴らしいわねぇ。この教室で出会って恋に落ちて、結婚し、家族になり、今ではフランスでお仕事をされてるんだもの…
あ、ごめんなさい。中島さんと来週から入るか聞いていたところだったのよ」

「ゆかり、どう?」

「はい。史弥さん、私頑張ってみたいと思ったの。
だから先生! 来週からよろしくお願いします。」

「はい。こちらこそよろしくお願いしますね。
テキストはこのあと受付で購入してね。
一緒に頑張りましょうね。」

「はい!頑張ります。」

私はフランス語を習うことにした。
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