逃すもんか
「うん、それ…先生が大腸のポリープの手術で来年に延期になったんだわ」
「そうかぁ……
確かに男としては自分に自信?っていうか…
自分の仕事で家族を養っていく安心材料っていうか…
やっぱり必要だもんなぁ〜」
「うん。なんかモヤモヤしててさ。
先ずは、フランスのブランドで採用されないとと思ってるんだけど、オレの考えっておかしい?変かな?」
「いいや、史弥ならまずフランスで職人の採用されてから動いた方がいい!
先に結婚とかだと、片桐先生の実力テストにも影響しそう。
ゆかりちゃんには可哀想かもしれないけど、彼女はまだ22歳だからさ〜
結婚はもう少し先でも大丈夫だと思うけどな」
「そうだよね。」
「ま、男の立場っていうのもあるからさ〜
だからこの事は美桜にも話さないから安心してよ」
「ありがとう平岡さん。」
「うん。ビールおかわりしようぜ!」