逃すもんか
料理の前にワインを選ぶ。
あまりお酒に強くないし、グラスワインにした。
「お誕生日おめでとう」
「ありがとうございます」カチン♪と乾杯した。
前菜からコース料理が運ばれてきた。
最後のデザートが出てきたときにプレゼントをゆかりに渡した。
「ゆかり、お誕生日おめでとう。
プレゼント はい。」
「ありがとう。開けても良い?」
「うん。気に入ってくれるといいけど…」
ゆかりが中を開くとダイヤのプチネックレスだった。
「うわぁ、すごく素敵……
ありがとう史弥さん。大切にするね。」
「うん。」と史弥も笑顔で頷いた。
食事も終わり、
ホテルからタクシーで帰ろうとする史弥を制止してゆかりは電車で帰ろうと史弥の手を引っ張った。