逃すもんか

チャペルから人が出て、ライスシャワーを2人にかけた。

チャペルの参列者はそのまま係り員に誘導されてホールの方へ移動。

ホールには壁側に椅子もありテーブルも所々にあり、庭にある長テーブルにドリンクやお料理がセットされていた。
チョコレートの滝のようなモノもあった。

ホールの方へ向かうと…
ウチの営業部とオンライン販売部の社員も結構来ていた。

北野さんとゆかりの同僚の高木さんが
「ゆかりちゃん!」

「あ、芽生ちゃん!」とワイワイする。

「アレ?大崎?俺の事覚えてる?」

「同期の細川さんだよね。」

「そう。君は工房でまだ頑張ってたんだぁ〜」

「はい。」

「平岡は入社からずぅーと大崎くんと仲良かったもんなぁ」

「はい。今でも良くしてもらってます」

「ふ〜ん。そうなの…」

「細川さんとはやっぱり工房のオレとは、なかなか同じ会社でも会いませんね。」

「だよね。俺は大崎くんの事は真面目な職人さんって聞いてたけど?
工房って毎日同じことばっかりで楽しいの?」

「はい、まぁ先輩たちからいろいろと教えてもらえてありがたいですね」

「ふ〜ん。ま、頑張って。俺、営業部の方へ戻るわ」

「はい。」
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