逃すもんか
平岡さんは、1人で営業担当先が決まったと緊張していたし、
オレも少しずつ重要なパーツのミシン縫いもするようなっていた。
平岡さんは今もマイカタログを持って時々工房の休憩室でメシを食ってるし、
オレは自宅アパートにたくさんのブランドのハンドバッグカタログを取り寄せて、ハンドバッグの写真を眺めながら、研究していた。
田村さんからのアドバイスでファッションショーの動画も見るようにしている。
そのショーのみ制作しているバックもあるからだ。