逃すもんか
ゆかりに知らるのに電話をかけた。

〜…〜…〜…〜…
"この電話は電波が届かない場所か電源が…"ピッ!

あ、新幹線に乗ってるのか…。

急にソワソワしてきたオレ。
ゆかりのアパートの近くのコーヒーショップで帰りを待つ事にしてアパートを出た。


平岡さんはゴールデンウィークに新婚旅行のハワイへ行ってて今日帰ってくる予定。
週末に平岡さん達の新居へオレとゆかりは招待されている。
だから、平岡さんにはその時に報告しようと思った。

コーヒーショップで歩道が見える席に座って、ゆかりが改札口から出てくるのを待っていた。

ゆかりがメタリックの薄ピンクのスーツケースを引きながら出てきたのを見つけた。

コーヒーショップを出て、ゆかりを小走りで追いかけた。

「ゆかり!」
振り返ったゆかりはビックリしてから笑顔になり、

「史弥さん。ビックリした〜どうしたの?」

「うん。ちょっと話しがあったからゆかりが帰ってくるの待ってたんだ。」

「話し? じゃあアパートに行こうか。」

「ああ。オレがスーツケース持つよ」

「うん。ありがとう。」
ゆかりのアパートまでは、いとこの結婚式の話やオレがバックのお店を巡ってた話をした。

ゆかりのアパートへ到着し、ゆかりと部屋へ入る。
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