逃すもんか

フランスの空港に着いたが現地時間で20時だ。
田村先輩へ電話すると、空港の到着ゲートにいるから早く出て来いと言われ、
ターンテーブルからスーツケースを取って到着ゲートを出ると……

「大崎くん！！こっち。こっち！」と先輩が手を振ってくれた。

「田村先輩！」久しぶりに会って握手した。

「あのさ、片桐先生から電話がリュカさんに入って、たぶん到着が遅い時間だろうから明日俺と一緒に俺の通勤時間に一緒に来いって言われたたんだ」

「そうだったんですね。オレもOKもらってすぐに飛行機に乗ってきたからなぁ」

「片桐先生がかなり大崎くんを褒めてたみたいだからリュカも課題の出来を見るけど採用だなって俺に教えてくれたぞ！」

「マジですか？　鳥肌たつ〜」

「ハハ。京香も昇太も待ってるからウチに行こう」

「はい。ところで昇太くんはあれから大きくなったでしょう？」

「ああ。大きくなったし、家ではフランス語と日本語のチャンポンになってるよ。
一応家では日本語にしてるけどさ〜」

「へぇ〜なんかすごいですね。」

「ああ。俺や京香よりフランス語が上手いんだよ。ハハ。」
電車に乗って田村先輩の家へ向かう。