逃すもんか
田村先輩が京香さんへ連絡してくれていたから、
夕飯はお祝いしてくれてる事になった。

「大崎くん。お買い物行くから昇太と手を繋いでもらえる？」

「はい。じゃあ昇太くんを肩車します」

「え〜けっこう重たいよ、大丈夫？」

「昇太くんおいで」と昇太くんを肩車して大きな市場のマーケットへきた。
食品は何でも揃う大きな市場だった。

昇太くんも恥ずかしがらずに楽しそうだ。
京香さんはお肉や野菜、ワインにバゲットにチーズも買っていた。

オレは昇太くんを降ろして、
「京香さん。荷物持ちますよ」

「ありがとう。助かる。昇太、ママと手を繋ごうね」

「うん。史お兄さんありがとう」

「どういたしまして」と笑いかけた。
昇太くんもニコニコしてくれたから嬉しかった。
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