逃すもんか

史弥出国

9/1空港にはオレの両親とゆかり。
そして平岡夫妻が見送ってくれた。

平岡さんは
「史弥、ボーナス出たら美桜と遊びに行くからな。」

「うん。待ってますよ。」

「史弥。体に気をつけて死ぬ気で頑張れ。」と親父。

「史弥、頑張れ…」と母さんは涙を流していた。

「大崎さん、本当に大変だと思うけど頑張って下さいね。」美桜さん。

「みんな。ありがとう。先に向こうで準備します。
ゆかりはあと3週間日本なのでよろしくお願いします。
親父がいうように死ぬ気で頑張るし、
フランスで骨を埋める気でいます。
時々、帰国する時もあるのでよろしくお願いします」

「ああ。笑顔！謙虚！感謝！で頑張れよ」

「うん。じゃあ搭乗待合室に入るわ。
ゆかり…」
と言って両手を広げた史弥。
ゆかりはその腕に飛び込んだ。
ぎゅーとハグをして「待ってるからな」

「うん！いってらっしゃい」

手を振って史弥は搭乗待合室へ入っていった。
飛行機が飛ぶのを見送りデッキで見上げてから皆んなで空港を後にした。
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