逃すもんか

小ぶりなのだが、お値段はかなりする。

お母さんも頷いてお財布からクレジットカードを出して店長さんに渡した。

「ありがとうございます。では只今お包みいたしますね。少々お待ち下さいませ。」

「平岡さん。今日ここへ連れてきてくれてありがとう。
史弥が頑張っていたのがあのバッグを見てわかった気がしたよ。なぁ母さん」

「うん。私が思ってた以上に頑張ったんだね史弥は… いいバッグだったね」

「大変お待たせいたしました。こちらがお品物でございます。
こちらがレシートです。金額をお確かめ下さい。」

「はい、大丈夫です」

「ありがとうございます。
また、長年お使いいただくためにお手入れ方法をかいたものも中に入れてございますのでお読み下さいませ。」

「はい。ありがとうございます」

皆んなで本店を後にした。
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