逃すもんか
出国。そして
出発ゲート前***

両家の親たちと平岡さん、美桜さん

これから向かうフランスの田村さんへのお土産も、両家の親たちからと平岡さんからの分も預かった。

「みなさん。行ってきます!
史弥さんと力を合わせて頑張ります!
本当にありがとうございました。」と私はお辞儀をした。

みんなと握手した。美桜さんとはハグもした。

「ゆかりちゃん。近いうちに美桜と遊びに行くね」

「はい。史弥さんと待ってます。」

「ゆかりちゃん、私とお父さんもお金貯めてフランスへ遊びに行くね。史弥の事宜しくお願いします。」と史弥ママ

「はい。」

「ゆかり。生ものは食べないようにね」

「うん。」

「ゆかり。たまには2人で日本に遊びに来いな」

「うん…」

「ゆかりちゃん。また連絡し合おうね。」

「はい。美桜さん…」

「ゆかりちゃん!来週の稲刈りの様子をLiveで画像を送るから史弥と見てね!」

「はい。わかりました。
じゃあ、もう行きます!みなさん。お元気で…
行ってきます!」
と涙を流しながらゆかりは、笑顔で搭乗待合室へ手を振りながら入って行った。

ゆかりは搭乗待合室へ入ってもしばらく涙が止まらなかった。
"今、みんなと涙のお別れして、搭乗待合室です。"

"うん。寂しい思いさせてゴメン。
でも、オレは何よりゆかりを愛してる。
早くフランスへ来い!
これから2人で頑張ろうな。"

"うん!待っててね。"

とメールをした。
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