逃すもんか
立川駅の待ち合わせ場所にSRVの車の横で立って待っていた平岡さん。

「おはよう平岡さん。良い車ですね。」

「おはようございます。今日はよろしくお願いします平岡さん。」

「おはよう!!この車は弟の車なんだぁ〜。
レジャーにはもってこいだろ?
さぁ乗って〜」

オレは助手席。中島さんは後ろの席に座った。
シートベルトをして北野さんとの待ち合わせである千葉駅に向け出発した。

「平岡さん、弟さんて確か俺と同じ歳でしたよね〜。こんな凄い車に乗ってるなんてどこに就職したんですか?」

「ああ、アイツは車のディーラーに勤めたからまずは自分の車を買わされたって事かな」

「ああ。そうですよね〜」

「あ、中島さん足元にあるクーラーボックスに飲みものあるから開けて飲んでも良いし、俺にコーヒーもらえる?」

「あ、ハイ…これですねハイどうぞ。」

「ありがとう。史弥は?」

「オレは、お茶がいいな」

「はい。どうぞ。私もお茶いただきます」

「ハイハ〜イ。今日晴れて良かったよね。
俺なんかさ〜遠足の前の日の小学生みたいにソワソワしてさ〜」

「遠足…お菓子も買ったとか?」

「もちろん!お菓子の他にもバナナも買ったし!」

オレも中島さんも大笑い!

「飴や、ポテトチップや他にもたくさんあるんだぞ!」

「良くさ"先生、バナナはおやつですか?お弁当の果物ですか?"って聞いてたヤツいたよな〜」

「いたいた!」ハハと平岡さんも笑ってた。
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