逃すもんか
北野さんと中島さんもお会計をして売店の外へ出てきた。

「わぁ〜平岡さん、ぬいぐるみ買ったんですか?」と中島さんがビックリしてると

「うん。可愛いから弟にプレゼントするんだ!」

「え?弟さんって、まさか小学生なんですか?」と弟さんから車を借りたのを知らない北野さん。

「え? 史弥と同じ24歳だよ。」

北野さんも中島さんも、固まっている。
オレは2人に小声で
「宇宙人の発想だから…」

2人は「ああ〜〜」と納得していた。

「え、何? 何話したの?」と平岡さんを無視して

「じゃあ、北野さん、中島さん駐車場へ行きましょうか」

「「は〜い」」

「あ、みんな待ってよ〜 ねぇ何を話してたんだよ〜」

「『平岡さんはたくさんお土産買ったんだね』って話してたんですよね!北野さん。」

「うん!そうそう。」と2人はクスクス笑って車へ先に歩いて行った。

オレは平岡さんに「車に乗る前に2人にぬいぐるみをプレゼントしましょうか。」

「そうだな。今日の記念にって渡そう。」


先に車の前で待っていた2人。
「北野さん、中島さん。今日の記念にオレと平岡さんからプレゼントがあります。」

「ハイ、北野さん。」と平岡さんが照れながら渡した。

「ハイ、中島さん」とオレも渡した。

「え〜〜。いいんですか?ありがとうございます!」北野さん

「ありがとうございます。可愛い!」とぬいぐるみを撫でている中島さんだった。

「あと、車の中で食べるのにプリンとシュークリームも買ったからね!」

「「ありがとうございます!嬉しい。楽しみ」」と
テンションが上がる北野さんと中島さんだった。
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