逃すもんか
「いや〜さっき北野さんと話しをしたら、ラグビー部のマネだったっていうし、
当時、誠二の高校とも対戦したから知らない間に会ってたかもって話しをしてたんだ。」と平岡パパ。
「だって、高校の時は【平岡 誠二】っていったら有名でしたもん!」
「だって〜ママ。嬉しいなぁ」
「うん!芸能人の母になった気分になるわ〜」
「ホラ、お袋もバカな事言ってないでさ〜
親父もおじさん達も中に入らなきゃ!ね〜」
「じゃあ、みんなで入るぞ!」
「「ハ〜イ」」と北野さんと中島さんがママたちと入って行った。
「あ〜……」
「いいじゃあないですか。
みんなで仲良く観戦しましょう。」とオレは平岡さんを引っ張って入った。
パパママ軍団について行くと……
どうやら、一般の席では無かった……
アレ?っと思っていたら…
「柊一、今日は人数が多いから、ここにしたんだわ。
な!みんな。」
「ここだと涼しいし良く動きもわかるんだわ〜」と白石パパ
テーブルも後ろにあるので、そこには本郷さんが持っていたクーラーボックスが置かれ、中からビールが出てきて、ママたちがみんなにおつまみといっしょに配っていた。
平岡さん以外はみんな楽しくパパママ軍団とお話しして、試合開始をビールを飲みながら待っていた。
今日の対戦国のことや、有名な選手などパンフレットを見せてくれながら、教えてくれた。
素人のオレと中島さんでもわかるようにラグビーの基本的なルールを少しだけ教えてもらった。