逃すもんか
「ハイ…
今日、バーベキューに来て良かったです。
兄貴の好きな人も見れるし、
兄貴が慌ててテンション上がるの見るのも面白いからなぁ。ハハ」
「オレは、上手くいくといいなぁって思っています。」
「兄貴にも、恋愛の醍醐味を味わってもらいたいもんなぁ」
「誠二さんは彼女は?」
「います!高校から付き合ってて、
もう少しお金を貯めてから結婚しようって相談してるんですよ」
「そうですか。結婚の決め手は?」
「俺らは付き合い長いけど、俺の1番の理解者で何でも話せるし、もし、彼女が違うヤツの奥さんになるのは堪えられないと思ったからかなぁ〜」
「なるほど〜」
「大崎さんは?」
「オレは今、気になってる子がいるんですが、どうなるかわからないかなぁ」
「上手くいくといいですね。」
「ありがとうございます」
「あ、ここを曲がって〜あそこです。」
「やっぱり迎えに来てもらってよかったです。
きっとオレは、迷子になったと思うから…」
「ハハ。さぁ、今日はたくさん食べましょう!」
「ハイ」
「そして大崎さん、兄貴のことこれからも宜しくお願いします。」
「いいえ、こちらの方がお世話になってるんですよ。」
「兄貴にこんな良い同期の人がいて良かった…」と誠二さんは呟いた。
平岡兄弟は2人共、兄弟思いだと思った。
平岡家へ到着し、いざ!バーベキューへ。