逃すもんか
平岡家には、昨日お会いした白石ご夫妻、本郷ご夫妻もいらした。

「こんにちは!昨日は大変お世話になりました。
今日もお言葉に甘えてバーベキュー食べに来ました。
コレは食後のデザートです。」

「いらっしゃい!待ってたよ。大崎くん。
デザートまで…ありがとうご馳走さま。
母さん〜!!大崎くんからの差し入れのデザートいただいたよ〜」

バタバタと庭へ来てくれた平岡ママ。

「大崎くん、いらっしゃい。
昨日はありがとう。」

「母さん、コレ大崎くんから」

「アラ〜、有名なケーキ屋さん!嬉しいわぁ〜。
ありがとう。あとで食べましょうね」

「はい。今日も宜しくお願いします」

「史弥!いらっしゃい。」

「あ、平岡さん…エプロンしてる…」

「ああ、今日は串に肉や野菜を刺してるお手伝いしてるんだ〜。
史弥は庭で親父たちと火を起こすの手伝ってね」

「うん。荷物を置かせてもらえる?」

「うん。ここのTVの前でもいい?」

「うん。」
庭からリビングへ上がるとキッチンではママ軍団と北野さん、中島さんもエプロンをして楽しそうにお喋りしながら手伝っていた。

「北野さん、中島さん、みなさんお疲れ様です!」

「あ、大崎さん。たくさんお母さんたちと材料用意してるのよ〜」と笑顔の北野さん。

「大崎さん、お疲れ様です。」と中島さん。

「みんな、大崎くんがね〜この有名なケーキ屋さんのケーキを差し入れてくれました〜! 拍手〜」

「ありがとう!」パチパチ

「いえ、ほんの気持ちばかりのものですが…」とみんなに盛大な拍手をされたので照れる。

「じゃあ、オレも火を起こすの手伝ってきます」

「頑張ってね!」
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