逃すもんか

「あの、北野さん。」

「はい?」

「あの北野さん…
あの北野さん。」

クスクス笑った美桜。

「北野 美桜さん。
俺…春に北野さんに廊下で会って、
一目惚れしたんです。

どうにか知り合いになりたくて…
食事に誘って…
俺では思いつかない細野くんの提案してくれたバーベキュー。

観光牧場での北野さんと過ごしてみて、
やっぱり北野さんとお付き合いしたいと思いました!

北野美桜さん。
君は何か辛い事を抱えてるみたいだけど…

その辛さも、これからの楽しみやもしかしたら苦しみもあるかもしれないけど…
2人で乗り越えていきたいんだ!

だから…もし良ければ……
もし良ければ…
俺と結婚を前提にお付き合いして下さい。
きちんとしたプロポーズはまた改めてします!
お願いします……」
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