逃すもんか
どうして良いかわからず、
「私の辛かった話しを聞いてもらってもいいですか?
そして、こんな女ならダメだと思ったらこの告白は無しにしてもらっても構いません……」

「うん。わかった」と真剣な顔の平岡さん。

私は元カレが出世を選んで私を捨てたことを話し始めた。
ずぅーと真剣に聞いてくれている平岡さん。

話し終えた私は、深呼吸してコーヒーを一口飲んだ。

「北野さん。辛いのに正直に話してくれてありがとう。
俺は話しを聞いて、もっと北野さんを幸せな女性にしたいと思ったよ。
元カレとは約2年…
俺と結婚したら人生100歳までとして〜
70年も一緒だよ?

そして、そんな自分の実力で出世できないようなクズ野郎のことなんて忘れちゃえ! な?

もう一度言います。

北野 美桜さん。
俺と結婚を前提でお付き合いして下さい!」


美桜は、真剣で真っ直ぐな平岡の気持ちが嬉しかった。

「はい。私も平岡さんと幸せになりたいです」
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