放課後の眠り姫
ずっと今まで「可愛いものは似合わない」と言われてきたため、初めて言われるその言葉がどこかむず痒い。
「あ、ありがとう……」
ピンクなど、自分には一生縁のない色だと珊瑚は思っていた。そのピンクのドレスを着て珊瑚は今、体育館のステージ裏に立っている。
「えっ、あれ四季?」
「綺麗……!」
ヒソヒソとクラスメートたちに言われ、珊瑚は恥ずかしさを覚えていく。その時、女子たちから黄色い悲鳴が上がった。
「かっこいい、莉生くん!」
珊瑚が振り返れば、そこには王子様の豪華な衣装を着た莉生が歩いてきた。マントがバサリと音を立て、豪華に見える金色の刺繍が美しい。そして、その衣装を着た莉生はいつもの「可愛い男の子」とは思えないほどだった。
「かっこいい……」
珊瑚の口から自然と言葉が漏れる。それを聞いた莉生の頰が赤く染まった。そして、莉生の顔がそっと近付いてくる。
「珊瑚ちゃんもすごく綺麗だよ」
「あ、ありがとう……」
ピンクなど、自分には一生縁のない色だと珊瑚は思っていた。そのピンクのドレスを着て珊瑚は今、体育館のステージ裏に立っている。
「えっ、あれ四季?」
「綺麗……!」
ヒソヒソとクラスメートたちに言われ、珊瑚は恥ずかしさを覚えていく。その時、女子たちから黄色い悲鳴が上がった。
「かっこいい、莉生くん!」
珊瑚が振り返れば、そこには王子様の豪華な衣装を着た莉生が歩いてきた。マントがバサリと音を立て、豪華に見える金色の刺繍が美しい。そして、その衣装を着た莉生はいつもの「可愛い男の子」とは思えないほどだった。
「かっこいい……」
珊瑚の口から自然と言葉が漏れる。それを聞いた莉生の頰が赤く染まった。そして、莉生の顔がそっと近付いてくる。
「珊瑚ちゃんもすごく綺麗だよ」