猫の仮面は苦しくて【番外編】
タタカイ
「海、なに読んでるの?」
僕が話しかけると驚いたのかビクッと肩を震わせる海
「あ、兄ちゃん。あのね、今海達のお世話約?の人がね本を買ってきてくれたんだ!」
薄暗く、外の光が入ってこないこの部屋で兄弟と思われる二人が楽しそうに話してる
「ふーん。そうなんだ。なんの本なの?」
「これ?これはね、猫ちゃんたちの本だよ!」
猫?初めてきく名前……
僕たちは外の世界がどんなものなのか、全くわからない
「猫ってどんなの?」
「あのね、耳と尻尾がはえていて、可愛いんだよ!」
「海、猫ちゃんだーい好き」
へぇ、海は猫が好きなんだ
僕がいつか、見せてあげよう