猫の仮面は苦しくて【番外編】
ライセ
ーー数年後ーー
「ねえ、海。僕ねちゃんと悪い人を倒してるよ」
ペンダントにむかってそう呟く
「弟に守られるなんてカッコ悪いなぁ…」
「でも、ありがとう。大好きだよ」
そういった少年は一筋の涙を流した
「あっ、そろそろ時間だ。いってくるね」
君が大好きだった猫の仮面と君のペンダントをもって
「悪い人はダイッキライ」
だけどさ……
「ちゃんと、正しい道に戻れる人は絶対に殺さない」
僕だって無差別に殺す訳じゃないんだ
「ねえ、絶対悪い人をなくすからさ…………