霊感御曹司と結婚する方法
「そうですね……。お互いに本命として思って、してもいいのなら、私もそうしたいです。でも、気持ちの上で本気というのなら、一度きりにしてもらえますか? ……私も別れる時が、つらくなるから」
「あのな、その条件を、このタイミングで出すか?」
そう言われて、なんかもう笑うしかないと思うし、目の前の彼が愛おしくてたまらなくなる。
でも、真面目な顔をして言ってみた。
「私は、本気のほうに掛けます。……どうしますか?」
彼はしばらく沈黙したあと、ふっとため息をつくと、そうだなと言った。それから微笑んで、私の頬を優しく撫でた。その、彼の表情を見ると、私はやっぱり弱い。
「わかった。俺もそれでいい。一度だけと約束する」
友達としてなんて嘘だ。私にそんなことができるワケがない。そして、そのことを彼はお見通しなのかもしれない。わかって一度だけと約束してくれたのだろう。
「しかし、まあ、君は、ほんとうに律儀だし、頑固だよな? ……でも、そういうところを好きになったからしかたがない」
そう言いながら、彼は私のシャツのボタンに手をかけ始めた。彼に行動に移されると、形勢は逆転する。私は本能的に身構えてしまうし、呼吸が少し浅くなって、愛される期待ですぐに瞳は潤んでくる。
彼も私の変化を見逃さない。反射的に彼から逃れようとする私の身体を腕でしっかり拘束して、すぐにキスを仕掛けてきた。彼は私の口を塞いで何も言えないように追い詰めている。私が彼から逃げられない状態でひとしきり続けて、私の思考が、彼とするこれからのことしか考えられなくなったころ、彼が私の耳元で囁いた。
「そのかわり、今夜は夜が明けるまでは、君は完全に俺のものだな」
「あのな、その条件を、このタイミングで出すか?」
そう言われて、なんかもう笑うしかないと思うし、目の前の彼が愛おしくてたまらなくなる。
でも、真面目な顔をして言ってみた。
「私は、本気のほうに掛けます。……どうしますか?」
彼はしばらく沈黙したあと、ふっとため息をつくと、そうだなと言った。それから微笑んで、私の頬を優しく撫でた。その、彼の表情を見ると、私はやっぱり弱い。
「わかった。俺もそれでいい。一度だけと約束する」
友達としてなんて嘘だ。私にそんなことができるワケがない。そして、そのことを彼はお見通しなのかもしれない。わかって一度だけと約束してくれたのだろう。
「しかし、まあ、君は、ほんとうに律儀だし、頑固だよな? ……でも、そういうところを好きになったからしかたがない」
そう言いながら、彼は私のシャツのボタンに手をかけ始めた。彼に行動に移されると、形勢は逆転する。私は本能的に身構えてしまうし、呼吸が少し浅くなって、愛される期待ですぐに瞳は潤んでくる。
彼も私の変化を見逃さない。反射的に彼から逃れようとする私の身体を腕でしっかり拘束して、すぐにキスを仕掛けてきた。彼は私の口を塞いで何も言えないように追い詰めている。私が彼から逃げられない状態でひとしきり続けて、私の思考が、彼とするこれからのことしか考えられなくなったころ、彼が私の耳元で囁いた。
「そのかわり、今夜は夜が明けるまでは、君は完全に俺のものだな」