桃色-碧斗sideー
名は体を表すというか、桃絵の性格はまさに[桃色]なのだ。


甘く、優しく、不思議な色。

それが俺の思う桃色だ。


そして、桃絵はその桃色のような性格。


甘い笑顔で優しいからというのが理由であるのは勿論のこと。


天然と称される性格が彼女の不思議さを魅せているためというのもひとつなのだ。


そんなことを考えながら俺は桃絵の顔を見つめる。


その後ぽつりと

「桃色、かな」

そう口にした。


彼女は幾分か目を見張らせ驚いた表情で見上げていた。

俺は、その様子をふっと笑って見下ろしてみる。


-俺の想い、少しは伝わったよなー

そう思いながら。



         fin
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