ユメタンの悪夢
新学期
「うおおおおお!!!白龍中学だぁぁぁぁ!!!キエエエエエエエエエエエエエ!!」
新品の制服に身を包んだ彼。
少年Aである。
登校初日から校門の前で奇声をあげているが、第一志望の学校に合格した喜びだと受け取ってあげよう。
彼の体からは、喜びが溢れ出ている。
新入生たちが、彼を迂回しながら教室へ入る。
彼も、例外ではなく、1年1組の教室へ入った。
ワックスの匂いが少年Aの鼻をくすぐる。
これから始まる中学校生活に胸を躍らせる、少年Aだった。
< 1 / 16 >