ユメタンの悪夢
20XX年



「うあああ…明日は、ユメタンのテストだぁ…」



一人の少女が白龍中学の近くの道を歩く。

その手には、あの、禁断の書物ユメタン0が。



「もう、つかれたよぉ…」




少女はふと目を足下に向ける。




「なに、これ…」



少女はそれを拾った。

随分長い間そのままになっていたのだろうか。

かなり汚れている。

裏返すと、



「通訳者になる!!」



文字が書いてあった。




「ほえ〜、素敵な夢を持つ奴がいるんだなぁ…」



少女は、その場に栞を残し、去った。




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