愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~

「南の手料理も捨てがたいけど、今夜はふたりの生活のはじまりを祝して外で食べよう」
「そうだね。すぐに準備してきます」


入籍はすでに済んでいるが、夫婦としてスタートするのは今日から。改まってそう言われると、どうしても〝子づくり〟のワードが浮かんできて鼓動のリズムが乱れる。

それを悟られないように、そそくさと彼の書斎を出た。
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