愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~
「南の綺麗なウエディングドレス姿、本気で誰にも見せたくなかった」
「逃げ損ねちゃったね」
「ああ、まったくだ。でもここからは……」
碧唯は南に軽く口づけをしてから続けた。
「俺だけの南だ」
「私だけの碧唯くんね」
微笑み合いながら、もう一度唇が重なる。
「お風呂にする? それとも、そのままベッド?」
「……碧唯くんのご希望は?」
「一緒にシャワーを浴びて、南の体を隅々まで洗いたい」
今にも唇が触れ合う距離で碧唯が囁く。
吐息がかかっただけで背筋がぞくりと甘く痺れた。
「なんか……エッチ」
「いやらしいことするんだからあたり前だ。もちろんそのあとはベッドでたっぷり」
ちょっと意地悪に口角を上げて笑う顔に妖艶さが漂う。