愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~
「それに南は子どもが欲しいんじゃなかったのか?」
「うん。陽向くんを見て、やっぱりいいなって思っちゃった」
存在自体がかわいい。
もちろん育児がそれだけでは済まされないものだとわかっている。大きな責任を負うものだとも。
それでもやはり――。
「碧唯くんとの子どもがほしい」
ふたりの愛の結晶が。
「何人作る?」
「そうね……三人は欲しいかな」
男の子でも女の子でも。うるさいくらいに賑やかなほうがいい。
「お望み通りに」
碧唯は「行こう」と南の手を引きバスルームへ誘った。