愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~
せめてそれまで待ってほしい。そのときには絶対に逃げないと誓うから。
「よし、言ったな?」
「……なにを?」
「早く結婚して俺に抱かれたいって」
「そんなこと言ってません!」
あからさまな言葉が南の顔を赤くする。耳までカーッと熱くさせると、碧唯はククッと肩を揺らして笑った。
(碧唯くん、意地悪過ぎる……!)
いいようにからかわれ、反撃もできないまま寝室に逃げ込んだ。