学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。〜番外編〜
教室に戻ると女の子達の視線が刺さる。

「ちょっと来て」

「……はい」

腕を引かれ、人気のない教室に連れて来られる。

クラスの大半の女の子がいて、不安になってしまう。

何……されるんだろう。

「あのさ……あんた、付き合ってんの?」

「え……?」

付き合っては……。

「友達、です……」

「はあ?友達?笑わせないでよ」

ぐいっ……と髪を引っ張られる。

「痛っ……」

「あのさ、あんたなんか……太陽くんに不釣り合いだから、太陽くんと関わらないで」

「……はい」

お姉ちゃんやお母さんにも……こんなことはされたことない。

友達まで……いなくなった。
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