学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。〜番外編〜
は?なんでそんな丁寧に振ってるの?

「こ、告白されたことがあまり無くて……」

え?告白されたことが、あまりない?

「……嘘言えよ。どーでもいいから付き合えや」

なんだこいつら……。

……って何こんな女に怒ってるの……。

関係ないし。


「きゃっ……離して、ください……」

酷く怯えている女を見て、助けないと言う選択肢はない。

なんで、こんな女のために。

自分でも分からなかった。




「あ、ありがとうござい、ます!助かりました!」

俺に笑顔を向けてくれた。

それだけで、優越感を感じた。

なんで……。

綺麗な笑顔なんて……守りたいって思ってるわけ……?

「そ、それでは……」

立ち去っていく後ろ姿を見つめる。


可愛い……顔もだけど……性格も。全てが可愛い。

「はあああ……」

大きなため息を吐きながら、その場にうずくまる。
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