学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。〜番外編〜
「わかりました」

コーヒー豆……また増えてる。

「あの……どれを……」

「は?そのくらいも分かんないの?」

お母さんの低い声に肩が跳ねる。

「これだから馬鹿は……右のよ」

「ありがとうございます……」

あっ……もうこんな時間。

家でなきゃ……。

今日も朝ご飯、食べれなかったな……。




「でさ〜!」

「え〜!そうなんだ!」

教室の近くに来ると、皆んなの騒がしい声が聞こえてくる。

ーガラッ

教室のドアを開けた途端、教室が静まり返る。

「……っ」

皆んなの視線が私に突き刺さる。

「あいつが?」

「うん……不釣り合いだよね」

「なんか、お姉ちゃんいじめてるらしいよ?」

「え〜最低〜……」

……いじめて、なんか……。
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