なぜか推しが追ってくる。
▽
「おにぎり買ってきたよ。ツナマヨと昆布どっちが好き?」
スタジオからわたしを連れ出した恭くんは、近くの川原でピクニックをしようと言いだした。
途中コンビニに寄った恭くんが、おにぎりを二つ取り出して見せる。
そういえばもうお昼時。結構お腹が空いている。
「昆布がいい」
「はい」
「ありがとう」
受け取ったおにぎりのフィルムをピリピリとはがす。
はがしながら、恭くんに何を言うべきか考える。
冷静になればなるほど、さっきの行動が恥ずかしくなってくる。何か弁解しなければ。
だけど考えている間に、逆に恭くんが口を開いた。
「ねえ瑞紀ちゃん」
「……ん」
「抱きしめていい?」
「…………ふぇ?」
危っっっっっな。
おにぎり落すかと思った。転がって穴に落ちてネズミに食われるとこだった。どこの昔話だ。
まあ待て一旦落ち着こう。お茶でも飲もう。
そう思ってペットボトルを取り出すも、キャップを取るのを忘れてガツンと勢いよく歯をぶつけた。
「おにぎり買ってきたよ。ツナマヨと昆布どっちが好き?」
スタジオからわたしを連れ出した恭くんは、近くの川原でピクニックをしようと言いだした。
途中コンビニに寄った恭くんが、おにぎりを二つ取り出して見せる。
そういえばもうお昼時。結構お腹が空いている。
「昆布がいい」
「はい」
「ありがとう」
受け取ったおにぎりのフィルムをピリピリとはがす。
はがしながら、恭くんに何を言うべきか考える。
冷静になればなるほど、さっきの行動が恥ずかしくなってくる。何か弁解しなければ。
だけど考えている間に、逆に恭くんが口を開いた。
「ねえ瑞紀ちゃん」
「……ん」
「抱きしめていい?」
「…………ふぇ?」
危っっっっっな。
おにぎり落すかと思った。転がって穴に落ちてネズミに食われるとこだった。どこの昔話だ。
まあ待て一旦落ち着こう。お茶でも飲もう。
そう思ってペットボトルを取り出すも、キャップを取るのを忘れてガツンと勢いよく歯をぶつけた。