なぜか推しが追ってくる。
▽
「えー……というわけで、本日は『武藤瑞紀の人生を振り返ろうの会』にお集まりいただきありがとうございます」
「なんで名前付けたんだよ」
「盛り上がるかなと思いまして」
「名前だけ聞くと盛り上がりそうにないけどな」
学校が休みの今日。
数馬は昨日言っていた通り、本当にわたしが気になっていた豪華なケーキが食べられるカフェを予約してくれていた。
わたしがちゃんと話をしたいと言っていることを、真緒には数馬から伝えてもらった。
それでも来てくれなかったらどうしよう……と思っていたけど、真緒は数馬と一緒にちゃんとやって来た。
それどころか、昨日みたいに機嫌の悪い様子もなく、普通にわたしとも目を合わせてくれた。
「ねえ、その前に早くケーキ注文しよ? カズのおごりなんでしょ?」
「だからおごらねえよ。なんでお前ら同じこと言うんだよ」
真緒と数馬がいつも通りにじゃれ合ったりしつつ、ようやくケーキを注文する。
しばらくして、真っ赤なフランボワーズのソースがつやつやした、綺麗なケーキが運ばれてきた。
「えー……というわけで、本日は『武藤瑞紀の人生を振り返ろうの会』にお集まりいただきありがとうございます」
「なんで名前付けたんだよ」
「盛り上がるかなと思いまして」
「名前だけ聞くと盛り上がりそうにないけどな」
学校が休みの今日。
数馬は昨日言っていた通り、本当にわたしが気になっていた豪華なケーキが食べられるカフェを予約してくれていた。
わたしがちゃんと話をしたいと言っていることを、真緒には数馬から伝えてもらった。
それでも来てくれなかったらどうしよう……と思っていたけど、真緒は数馬と一緒にちゃんとやって来た。
それどころか、昨日みたいに機嫌の悪い様子もなく、普通にわたしとも目を合わせてくれた。
「ねえ、その前に早くケーキ注文しよ? カズのおごりなんでしょ?」
「だからおごらねえよ。なんでお前ら同じこと言うんだよ」
真緒と数馬がいつも通りにじゃれ合ったりしつつ、ようやくケーキを注文する。
しばらくして、真っ赤なフランボワーズのソースがつやつやした、綺麗なケーキが運ばれてきた。