なぜか推しが追ってくる。
死因:ファンサ過多
▽
恭くんから逃げるといっても、隣の席である限り授業中は物理的距離が近くなるわけで。
休み時間の終わりを告げるチャイムに、可能な限り気配を消しつつ自分の席に戻る。
大丈夫。さっきの授業はやらかしたけど、同じ過ちは繰り返さない。
授業が終われば恭くんの視界に入らない場所から目いっぱい騒いでいいから、今だけは我慢。
……と、心を落ち着けたその瞬間だった。
「武藤さん」
「ひょえっ!」
お隣から名前を呼ばれて、文字通り飛び上がった。
名前を呼ばれて無視するわけにもいかず、ゆっくりと視線を移す。
恭くんは、頬杖をつきながらこちらを見て、にこりと微笑んでいた。
その姿は、本当に昨日買った雑誌からそのまま飛び出てきたみたいだ。というより、実は雑誌の写真を切り取って拡大コピーして貼ってあるのだ……と言われた方がまだ現実味がある。
まあ要するに、わたしには刺激が強い。
それなのに、恭くんはあろうことか、さらなる刺激をぶっこんできた。
恭くんから逃げるといっても、隣の席である限り授業中は物理的距離が近くなるわけで。
休み時間の終わりを告げるチャイムに、可能な限り気配を消しつつ自分の席に戻る。
大丈夫。さっきの授業はやらかしたけど、同じ過ちは繰り返さない。
授業が終われば恭くんの視界に入らない場所から目いっぱい騒いでいいから、今だけは我慢。
……と、心を落ち着けたその瞬間だった。
「武藤さん」
「ひょえっ!」
お隣から名前を呼ばれて、文字通り飛び上がった。
名前を呼ばれて無視するわけにもいかず、ゆっくりと視線を移す。
恭くんは、頬杖をつきながらこちらを見て、にこりと微笑んでいた。
その姿は、本当に昨日買った雑誌からそのまま飛び出てきたみたいだ。というより、実は雑誌の写真を切り取って拡大コピーして貼ってあるのだ……と言われた方がまだ現実味がある。
まあ要するに、わたしには刺激が強い。
それなのに、恭くんはあろうことか、さらなる刺激をぶっこんできた。