なぜか推しが追ってくる。
▽
完全下校のチャイムが鳴る10分ほど前になって、ようやく作業がひと段落した。
「ふー……やっと終わった」
肩を回すと関節がポキポキ鳴る。
単純な作業に飽きたのか、途中で恭くんはどこかへ行ってしまっていた。
きょろきょろ見回してみると、部屋の隅で部長と何やら話し込んでいたのを見つける。
「恭くん」
「あ、終わった?」
わたしの声に振り返った恭くんは、何やら機嫌良さそうにニコニコしている。
そしてなぜか、その話相手になっていた部長は恭くん以上にご機嫌……というよりちょっと感動したように目を潤ませていた。
「……何話してたの?」
こんな幸せそうな顔の部長初めて見た。そのうち鼻歌とか歌いそうだな。
そう思って小声で恭くんに聞いてみれば、にこりと笑って首をかしげ、「秘密」と言われた。
何かわからないけどその仕草が可愛いので癒された。疲れとんだ。
完全下校のチャイムが鳴る10分ほど前になって、ようやく作業がひと段落した。
「ふー……やっと終わった」
肩を回すと関節がポキポキ鳴る。
単純な作業に飽きたのか、途中で恭くんはどこかへ行ってしまっていた。
きょろきょろ見回してみると、部屋の隅で部長と何やら話し込んでいたのを見つける。
「恭くん」
「あ、終わった?」
わたしの声に振り返った恭くんは、何やら機嫌良さそうにニコニコしている。
そしてなぜか、その話相手になっていた部長は恭くん以上にご機嫌……というよりちょっと感動したように目を潤ませていた。
「……何話してたの?」
こんな幸せそうな顔の部長初めて見た。そのうち鼻歌とか歌いそうだな。
そう思って小声で恭くんに聞いてみれば、にこりと笑って首をかしげ、「秘密」と言われた。
何かわからないけどその仕草が可愛いので癒された。疲れとんだ。