君の事ちゃんと見つけるから
「ここの部屋の人?」

彼は肩にかけていた
大荷物を玄関に下ろしながら私を見た。

向こうはさっき私と肩がぶつかった事など、
全く覚えていないみたいだ。

「え、?あ……はい。」

「ふーん、よろ。」

「え?」

「ん?」

「あっ……あの。」

恐る恐る口を開いて男の人を
恐る恐る見上げる。

「ん?」
< 10 / 76 >

この作品をシェア

pagetop