さんたさんって、信じてる?
ママ
「ママ、次はいっしょに絵本読もう?」
ルナがそう言ったとき、ピンポンが鳴ったんだ。
ママがでる。
「ハルくん?あ、今行くよ〜。」
ママは、ルナをこわい目で見る。
さっきまでのやさしさは、ウソみたいだった。
「あんたは、ひっこんでなさい。あたしたちの邪魔、しないでよ?したら、どうなるか分かっているよね。」
「え…でもママ…」
まだ、絵本読んでない…
「うっせーんだよ。消えろ!のろま!」
ママがルナのことをけとばす。
ルナは、机に頭をぶつけた。
「あんたさぁ、小学校に入ってから、ますますうざくなったね。」
なみだがこぼれそうだった。
やっぱり、ルナは悪い子なんだ。
ママのことを、傷つけているんだ。
ルナは、鼻をすすって、部屋に戻った。