あの日見た夢の続きを
「あ、絵奈ちゃん」
「羽瑠ちゃん!」

美術室に入るともう既に羽瑠ちゃんは到着していて、こっちこっち、と手招きされる。

「なんか、目赤くない?」

「あぁ〜、か…、花粉症なの〜」

「そうなんだ、この時期辛いよね〜」

泣いていた事を悟られないように

なんとか誤魔化す。
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